保冷ボックス 医薬品(ワクチン)輸送/熱解析シミュレーションソフトの活用

保冷保温ボックスの秘密
2021.02.06

医薬品輸送には、厳格な温度管理が必須条件となります。ワクチン・検体などを輸送する際は2~8℃、血液(赤血球)の輸送は2~6℃の定温管理が基準となっていますが、外気温の変動に合わせて「保冷剤の投入重量」や「保冷ボックスの構成」を変えなければならず、メディカル分野における物流は一筋縄とは行きません。そのため、保冷ボックスにも工夫が求められてくるわけですが、外気温・管理温度・医薬品の重量(大きさ)・冷媒量・断熱材グレード・輸送時間等々、複数要件を考慮しなければならず、どのような保冷ボックスを採用すれば良いのか見当がつかないことも珍しくありません。

キラックスでは、これまでに医薬品輸送の保冷ボックスを多数納入してまいりました。真空断熱材の採用事例、長時間輸送、大型ボックスの製造等々、ユーザー様の求める運用に、弊社は保冷ボックスの開発で協力を続けています。従来は、試作品で実証実験を繰り返した後、本生産に臨んでいましたが、現在は、独自に開発した「熱解析ソフト」を用いることで、一度に複数パターンの保冷ボックスを設計し、温度シミュレーションすることで、あらかじめ保冷ボックスの設計を最適化しています。知見・経験則に熱解析ソフトを併せることで、開発のご依頼から納品までの時間短縮に成功しました。

キラックスでは、お問合せに対して、規格化された保冷ボックスと蓄冷剤を一律にご案内することはしておりません。すべてのユーザー様に対し、用途に適した「オリジナル設計の保冷ボックス」と「適温適量の蓄冷剤」をご案内させていただきます。長年にわたり培ったメーカー技術に、熱解析シミュレーションをプラスして、どこよりも早く、ご要望の保冷ボックスをお届けします。


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