保冷バッグ 新型コロナウイルスワクチン+2~+8℃維持/キラックス製「冷蔵移送用保冷バッグ」発売へ

保冷保温ボックスの秘密
2021.03.13

欧米に遅れ、日本でもようやくワクチン接種が始まりました。政府は、1億1000万人分のワクチンを準備する予定としていますが、3月上旬時点では、まだ41万人分しか国内に入って来ていません。厚生労働省のホームページでは、接種順位を次のように案内しています。(1)医療従事者等 (2)高齢者(令和3年度中に65歳に達する、昭和32年4月1日以前に生まれた方) (3)高齢者以外で基礎疾患を有する方や高齢者施設等で従事されている方 (4)それ以外の方 まだ、ごく一部の限られた方しか接種できていない現況で分かる通り、本格的なワクチン接種はこれからスタートしていきます。市町村が管理する基本型接種施設、連携型接種施設及びサテライト型接種施設のほか、一部地域では巡回接種も予定されています。接種期間は来年2月末迄を予定されており、接種回数は2回。(※ファイザー社のワクチンの場合、1回目の接種から3週間後に2回目の接種を受けるよう推奨) いつどこで自分がワクチン接種を受けられるのか、まだまだ不透明ですが、それら案内が市町村から届き、職場や学校でワクチン接種を受けたと同僚や友人と会話できる日は、そう遠くありません。

では、個別接種が始まるまでに、各自治体の新型コロナウイルスワクチン接種推進室は、どのような準備を進めているのでしょうか。接種順位に沿ったスケジュールの作成、接種会場の確保、責任医師の選定、ディープフリーザー(超低温槽)の設置、クーポン(接種券)の発行と発送手配等々・・、準備に大忙しであることは間違いありません。ただ、官民を挙げた取り組みが進むワクチン接種体制の構築で忘れてはいけないのが、ワクチンの品質管理です。接種を受ける側は、疑うこともなく、しっかり温度管理されたワクチンを接種してもらえるものと思い込んで、接種会場へやって来ます。これから気温が上がり、空調を使う機会も増えていくなか、広い接種会場は、果たしてどこまで室内の温度管理を徹底できるでしょうか。

先日、ワクチンの先行接種を実施していた医療機関では、ワクチン保管用のディープフリーザーが故障し、約1000回分が使用できなくなりました。厚労省は、その原因をフリーザー本体の故障ではなく、同じ電源コンセントに2つの機器を接続したことによる電力不足と発表しましたが、このことで分かるように、トラブルは決まって「想定の範囲外」で起きてしまうものです。短時間を想定していた移送のはずが、事故や車輌故障で、予定していた時刻に届かないことがあるかもしれません。凍結させたはずの保冷剤が冷凍庫の故障や温度設定の操作ミスで、凍結出来ていないことがあるかもしれません。はたまた、接種会場の空調機が突如利かなくなることだってあるかもしれないのです。セオリーとして、環境温度と管理温度が乖離すればするほど、管理時間が長くなればなるほど、温度管理は難しくなっていきます。厚生労働省健康局によって調達された「冷蔵移送用保冷バッグ」は、1施設にあたり4個の配布が予定されていますが、個別接種が順次始まっていくなか、配布される保冷バッグだけでは足りないと、キラックスにも全国自治体の接種推進室から相談が寄せられています。想定外のトラブル、突然のワクチン移送、夏場の温度上昇、そして接種人数(ワクチン数)を考慮して、前もって、保冷バッグを確保される自治体が増加傾向にあります。


キラックスは、オリジナルの「冷蔵移送用保冷バッグ」を開発しました。当該バッグは、気温+35℃の環境下で、14時間以上にわたり+2~+8℃を維持できるもので、各自治体のワクチン接種推進室が急ぎ体制構築を進めるなか、その一助になれると考えています。これまでの納入実績と高性能断熱ボックスの製造技術を活かし、環境温度の影響を受けにくい保冷バッグをどこよりも早く提供させていただきます。

 

■保冷バッグセット (50本用)
①保冷バッグ 本体・・・1ヶ (約10L程度/保冷剤ネット付き/透明カード差付き/ショルダーベルト付き)
②保冷剤・・・3ヶ (サイズ:185×233×30mm程度/+3℃グレード/1,000gタイプ/ブロー容器)
③バイアルホルダー・・・1ヶ (直径16mmバイアル瓶50本収納/ウレタン製/バッグの内底にセット)
※写真は参考イメージです。仕様につきましては一部変更とさせていただく場合がございます。ご了承ください。
※納品先/ご検討数量と併せまして、下記までご連絡ください。営業担当より、すぐに詳細ご案内させていただきます。

株式会社キラックス ロジスティックスサポート事業部
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