保冷ボックスメーカーが推奨する配送方法 第1回『冷凍車を使わない冷凍食品配送』

保冷・保温ボックス
2021.09.30

冷凍食品の輸送・配送では、厳密な温度管理が必須事項となります。
例えば、お米やパンなどの主食から、アイスクリームやチョコレートなどのデザートまで、様々な食品には、それぞれに合った温度管理が必要となります。なぜなら、食品によって融点が異なるからです。
また、同じ商品でも種類が違うと融点が異なる場合があります。
例えば、アイスクリームは下記のような種類に分けることができます。
・アイスクリーム:乳固形分が最も多い商品15%以上
・アイスミルク:乳固形分はアイスクリームより少ない商品10%以上
・ラクトアイス:乳固形分はアイスミルクよりさらに少ない商品3%以上
・氷菓:乳固形分はほとんどありません。
上記のように乳固形分のパーセントによって融点が異なり、乳固形分が多いほど融点が下がってしまいます。
今回は、実際に冷凍食品を配送している、東亜トレーディング様の配送事例から、冷凍車を使わない冷凍食品配送をご紹介させていただきます。


■目次■
1.一部食品の融点紹介
2.東亜トレーディング様の配送事例
3.保冷剤の必要量計算ソフトのご紹介


1.一部食品の融点紹介

融点とは、個体から液体に変わる温度のことで、冷凍食品が外気温の影響で溶け始める温度と同じです。
一部の食品の融点をご紹介致します。
牛肉(生、平均):-22℃、レバー:-1.7℃、もも肉:-1.7℃、鶏肉:-2.8℃、オレンジ:-0.8℃、グレープフルーツ:-1.1℃、スイカ:-0.4℃、バナナ:-0.8℃、ブルーベリー:-1.6℃、リンゴ:-1.1℃、カボチャ:-0.8℃、キュウリ:-0.5℃、サツマイモ:-1.3℃、ジャガイモ:-0.6℃、玉ねぎ:-0.9℃、トマト:-0.6℃、ホーレンソウ:-0.3℃、レタス:-0.2℃、マグロ:-2.2℃、アイスクリーム(脂肪10%):-5.6℃、牛乳(全乳、殺菌):-0.56℃、練乳(加糖):-15℃、卵(殻付き):-2.2℃etc.
保冷剤の融点や必要量は、運ぶ食品の融点だけでなく、重量やサイズ、配送時間、外気温なども影響します。
保冷剤の必要量については、3.の保冷剤の必要量計算ソフトのご紹介にてご説明致します。
※上記融点はすべて弊社調べです。

2.東亜トレーディング様の配送事例

弊社の保冷ボックスをご愛用頂いている、東亜トレーディング様の配送事例をご紹介致します。
東亜トレーディング様では、キムチやキンパ、ユッケジャンスープなどの韓国料理を直販やレストラン、フードコートなどでお客様にご提供しています。
弊社の保冷ボックスは冷凍のキンパやユッケジャンスープ、コムタンスープの配送でご使用いただいております。
冷凍品を冷蔵車で配送すると、冷凍品は溶けてしまいます。配送時間や商品の条件にもよりますが、弊社の保冷ボックスと保冷剤を使用し、冷蔵車で冷凍品の配送を実現致します。
配送時間や外気温、配送物の重量やサイズ、商品の種類などから、お客様に合った保冷ボックスをご提案致します。

3.保冷剤の必要量計算ソフトのご紹介

保冷ボックスを使用する際は、保冷剤が必要になるケースが大変多くあります。
しかし、何℃のグレードの蓄冷剤を何kg、保冷ボックスに投入すればよいか分からないと思います。
そこで、弊社独自のツールである、保冷剤の必要量計算ソフトを使用して、必要量を計算します。
何℃のグレードというのは、何℃の融解点であるかです。種類としては、0℃から-25℃まで様々御座います。
プラスの温度帯の保冷剤や保温剤など、豊富な品揃えで、お客様に合った保冷剤をご提案致します。
保冷ボックスを使用する際は、保冷剤が必要になるケースが多いですが、保冷剤を使用しなくても、温度管理が可能なケースもございますので、その際は、保冷剤なしでのご提案となります。


◎お問合せはこちらまで
 本社(名古屋)TEL:052-381-0241/東京営業所TEL:03-5439-6334
◎管理温度や配送される商品について具体的に教えていただけると、担当営業からのご提案が早くなります