保冷・保温ボックス導入によるSDGs(17の目標)への貢献と導入メリット

温度管理のヒント
2021.09.09

近年、多くの企業が宣言し耳にする機会の増えた「SDGS」。このSDGSは2015年に国連サミットで採択された持続可能な社会の実現に向け掲げられた国際目標であり、多くの企業が企業価値を高め、中長期的な成長を実現する為に掲げ課題解決へ取り組んでいます。弊社としても、保冷・保温ボックスのメーカーとして課題解決に向け何が出来るのか?について熟考し、積極的に取り組んでいます。例えば、今まで温度帯の異なる商品を別々の車輛を使い納品していたのを、保冷ボックスを使用する事で1台の車輛で纏めて混載輸送する事が可能となり、トラック数の削減による二酸化炭素排出量の削減へと繋がります。また、小売り業や外食業のお客様を中心に発泡スチロールを使用して冷蔵商品・常温商品の輸送、ドライアイスを併用して冷凍商品を輸送をしているお客様も多く見受けられます。そういったお客様に対しても、繰り返し使用する事の出来る保冷ボックスと冷凍蓄冷材へと切り替える事で、マイクロプラスチックの削減や二酸化炭素排出量の削減へと繋ります。
また、保冷ボックスを使用する事による環境への貢献以外にも、運行する車輛数の削減や空調車輛の新規購入や維持費などの削減とランニングコストの削減が出来る点も大きなメリットとなります。
今回は、保冷ボックスを導入する事による持続可能な社会への貢献と導入する事のメリットについてお伝え致します。


■目次■
1.混載輸送による多温度帯輸送
2.置き配による新しい生活様式実現に向けたお手伝い
3.発泡スチロールとドライアイスからの脱却
4.まとめ


1.混載輸送による多温度帯輸送

商品の温度帯区分や呼称は必ずしも統一されていませんが、常温(ドライ)は10~15℃(又は20℃)、冷蔵(チルド)は5~-5℃、冷凍(フローズン)は-15℃以下と3つに分けられる事が多くこれらを総称して3温度帯と呼ばれ、複数の温度帯商品を一つの車輛で輸送する事を多温度帯輸送といいます。中でも冷蔵(チルド)、冷凍(フローズン)の輸送に専用車輛を使う際には、「車輛の購入コスト」「車輛の維持費用」「減トンによる積載問題(冷却装置の重量による)」といった問題に頭を悩ましていたり、商品の物量が一定では無く車輛が満載にならない状態でも稼動させなけばならないなど非効率的な輸送を問題に抱えているお客様は多い事と思います。そのような問題を解決する一つに保冷・保温ボックスが採用されています。
例えば、常温車輛に保冷・保温ボックスと冷蔵・冷凍蓄冷材を併用する事で冷蔵品や冷凍品を一車輛で輸送したり、冷蔵車輛に保冷・保温ボックスを使う事で、米飯など常温品を冷えすぎないように輸送する事が出来ます。
このように多温度帯輸送をする事で、車輛稼動数の削減による「二酸化炭素排出量の削減」というSDGsの観点での効果の他、輸送効率向上とコスト削減にも効果が期待できます。

 

2.置き配による新しい生活様式実現に向けたお手伝い

新型コロナウィルスの世界的流行により、日本でも3密の回避や新しい生活様式の推奨など、私たちの生活様式は今大きく変わってきています。そうした中で、ネットスーパーで食料品を購入したり、外食ではデリバリーを利用する人々が増えております。
ネットスーパーを利用する事で3密を避け、置き配により非対面での受け取りが可能になります。
置き配の際、課題となるのが冷蔵品や冷凍品の温度管理になりますが、弊社の保冷ボックスや保冷バックに蓄冷材などの冷媒を併用する事で温度を管理し新鮮な状態での受け取りが出来るようになります。
外食業界でも、3密を避け自宅で落ち着いて食事をしたいという要望の高まりから、デリバリーへの対応が急務となっております。「ピザやカレーなど暖かいままお客様にお届けをしたい。」弊社の保温ボックス、保温バックはそういったご要望にもお応え致します。なお、ご使用条件をお伺いし保温剤も併せてご案内する事も可能です。

3.発泡スチロール・ドライアイスからの脱却

小売り・外食業のお客様を中心に、発泡スチロールを使用して冷蔵品輸送や、ドライアイスを併用する事で冷凍品輸送をしているケースは多い事と思います。しかし、発泡スチロールは経年劣化により頻繁な買い替えが必要になる事や、劣化による破片が異物混入に繋がる恐れもある事を理由に保冷・保温ボックスと温度帯に合わせた蓄冷材とを併用する事で冷蔵品・冷凍品輸送をされるお客様が増えています。ドライアイス使用量の削減、又は使用をしない事で大気中へのCO2放出を削減する事が地球温暖化対策へと繋がるだけで無く、定期的に発生する発泡スチロールの入替とドライアイス購入のランニングコスト削減にもつながります。

        

4.まとめ

今回は、保冷ボックス、保温ボックスの導入によるSDGS(17の目標)への貢献とメリットについてお伝え致しました。
お客様によって異なるご使用環境の中で、ご要望に沿った仕様/寸法で1個~カスタマイズできる事が強みです。
「常温車で多温度帯輸送をしたい」「セキュリティ対策で鍵を付けたい」「ドライアイスを削減したい」などお客様のあらゆるご要望にお応え出来るよう精一杯ご協力致します。保冷・保温でお困りの際は何なりとお気軽にお問合せ下さい。

 

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