保冷保温ボックスは、スゴイがたくさん詰まった魔法の箱!第3回『アルミ蒸着シート』

保冷保温ボックスの秘密
2021.10.13

冷たいもは冷たいまま、温かいものは温かいまま、目的地まで運ぶことができる魔法の箱が保冷保温ボックス。その箱の中にはスゴイがいっぱい詰まっています。今回はその中から保冷保温ボックスに欠かせない、その代名詞とも言える銀色のシート。いかにも冷えていますよと自己主張をしているこのシートは『アルミ蒸着シート』。表面は銀色ですが、実は何層にもラミネートを重ねたとても手が込んだ代物なんです。その手間を重ねることによって保冷保温効果を高め、ドライアイスの削減でCO2の排出を減らし、温度管理が必要なお荷物を大量に運ぶことで配送回数を減らすことにより排気ガスの排出を減らすなどSDGsに貢献できるのが『アルミ蒸着シート』です。

【目次】
1.アルミ蒸着シートはどこで作っているの?
2.アルミ蒸着シートのここがスゴイ!
  2-1.太陽の熱を跳ね返す
  2-2.ミクロン(μ)でスゴイ!
  2-3.オングストローム(Å)でスゴイ!
  2-4.重い荷物に耐えられる秘密
3.まとめ

1.アルミ蒸着シートはどこで作っているの?

アルミ蒸着シートは三重県いなべ市にあるキラックスの複合資材事業部三重工場で作っています。名古屋から約1時間、大阪から約2時間というとても便利な場所に設置され、1973年から稼働して50年以上もラミネート加工を専門に続けています。ISO9001を取得しとても厳しい品質管理の下で日々生産されていて、保冷保温ボックス用のアルミ蒸着シート以外にも建築用の防湿シートや自動車の内装材、輸出用の梱包材などいろいろなものをラミネート加工をしています。

2.アルミ蒸着シートのここがスゴイ!

2-1.太陽の熱を跳ね返す

表面のアルミ蒸着フィルムは外側では太陽の光・熱を85%反射し、ボックスの内側では輻射熱を反射することにより、中に入っている品物の温度を維持し続けますので冷たいものは冷たいまま、温かいものは温かいまま運ぶことができるのはアルミ蒸着シートのおかげなんですよね。ここで一つよく勘違いされているのが、太陽の熱を遮断するにはUVカットのシートの方が良いのではないか、とおっしゃる方がみえます。UVカットは紫外線を遮断するもので、太陽の熱は赤外線です。ですので、UVカットのシートを使用しても、太陽の熱=赤外線は遮断できないのです。

2-2.ミクロン(μ)でスゴイ!

ミクロン(μ)は1メートルの100万分の1を表す長さの単位です。赤血球や白血球なども直径が数ミクロンの物体であり、それと同じくらいというので小ささがお分かりになると思います。髪の毛も50~100ミクロンの太さです。このアルミ蒸着シートには、PET(ポリエステル)フィルムやPE(ポリエチレン)フィルムなどミクロンの単位の素材がたくさんラミネートされていますので、表裏の通気を止めるなど機能的にも優れ、キズを付けにくくして外観的にも非常に優れていると言われます。

2-3.Å(オングストローム)でスゴイ!

アルミ蒸着シートの心臓部とも言えるアルミ蒸着は、ミクロンよりもさらに小さいオングストローム(Å)の単位のフィルムです。オングストロームは1メートルの100億分の1で、原子や分子の直径を表したり、X線の波長を表すのに利用されるなどナノテクノロジーの分野で使用されている単位です。ナノテクノロジーの技術が生かされているアルミ蒸着シートは、保冷保温ボックスの性能を維持するための大切な素材だと言えます。

2-4.重い荷物に耐えられる秘密

通常プラスチックのフィルムは縫製はできません。縫製してもミシンの縫い目からフィルムが破れてきてしまいます。しかしこのアルミ蒸着シートは縫製で破れてくることはありませんし、重い荷物を入れても破れることはありません。その理由はポリエチレンでできたクロスという生地を一緒にプラスチックのフィルムとラミネートしているからです。通称10×10クロスというもので、縦横各1インチ(約2.54cm)の間にそれぞれ10本のクロスが走っていて、引張強度や引き裂き強度を高めています。このように強いクロスを使っているので、保冷保温ボックスは耐久性に優れ丈夫で長持ちするのです。

3.まとめ

アルミ蒸着シートのスゴイ!はお判りいただいたと思います。そのアルミ蒸着シートを使った保冷保温ボックスはまさに魔法の箱です。この魔法の箱をご使用して、大事な荷物を適切な温度を維持して、搬送いただく事で皆様のお役に立てればと、キラックスは思っております。また、厳選した素材や材料を使用していますので、製品の品質には自信がありますが、それ以上にキラックスには長年培った定温物流容器のノウハウがあります。それが温度管理であったり、運搬効率や作業性であったりと必ずお客様のお役に立てると自負しております。よろしければ是非一度お声かけいただければと思っております。どんなことでもお問い合わせください。お待ちしております。

 

 

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