モデルナ社対応の保冷バッグ|3回目接種(ブースター接種)に備えて

保冷・保温ボックス
2022.01.06

追加(ブースター)接種に使用するワクチンは、初回接種に用いたワクチンの種類と同じでなくとも問題ないとされています。3回目接種には、あくまでmRNAワクチン(ファイザー社のワクチン、もしくは武田/モデルナ社のワクチン)を用いることが適当とされていますので、現在、日本で薬事承認されている前述2種類のいずれを接種しても構わないということになります。3回目接種が急がれるなか、厚生労働省のホームページ上には、追加接種等に向け、武田/モデルナ社ワクチン供給の見通しが次の通り掲載されています。(2021/11/17時点)
・令和4年1月24日(月)の週、17,343,750回分を配送(予定)
ここ最近は、弊社へも全国自治体や保険組合からモデルナ社対応の保冷バッグについて多くお問合せを頂戴しています。ファイザー社対応の保冷バッグしか保有していなかった、もしくはモデルナ社対応の保冷バッグを少量しか保有していなかった各団体から調達を急ぐご連絡が寄せられています。そこで、今回はキラックスがご準備しますモデルナ社対応のワクチン移送用保冷バッグについて、ご紹介させていただきます。


-目次―
1.モデルナ社ワクチンの専用ホルダーが付属
2.保冷剤は+3℃融点(1,000gタイプ)が3枚付属
3.メーカーの底力/短納期対応と安心の納入実績
4.まとめ

1.モデルナ社ワクチンの専用ホルダーが付属

モデルナ社のワクチン(バイアル瓶)を挿入できるよう付属するバイアルホルダーには、24Φサイズの穴を設けています。穴の数は42ヶ。モデルナ社のワクチンを42本格納することが出来る仕様となっています。ホルダーのサイズは、外寸:240×204×48mm。底付き(10mm厚)となっていますので、バイアルホルダーごと持ち上げてもワクチン(バイアル瓶)が貫通して底抜けしてしまう恐れはありません。

また、キラックスのワクチン移送用保冷バッグに付属するバイアルホルダーには英語と数字が印刷されており、42穴の位置を各々呼称できるよう工夫されています。例えば、「C列の2段目」「G列の5段目」といったように穴位置を英語と数字を組み合わせることで特定します。こうすることにより、穴位置を正確に呼称し、バイアル瓶の取り違えを防止します。これは、東京23区内のとある予防対策課ご担当者からご要望を受け、実現化したものです。
「冷凍庫や冷蔵ショーケースから取り出したバイアル瓶を何番の穴に入れたのか正確に記録したい」
「バイアル瓶を何時何分にバッグに移したのか正確に記録したい」
「使いかけのバイアル瓶は何番のワクチンか正確に管理したい」等々・・・。
どれだけ厳密な管理体制を構築しても、どうしてもヒューマンエラーは起きてしまいます。管理温度を逸脱しないように、バイアル瓶の取り違えが置きないようにとホルダーに講じたひと工夫が、ワクチン接種の最前線にあった課題解決に繋がりました。各自治体のご担当者からは、便利で使いやすいと高評価をいただいています。

2.保冷剤は+3℃融点(1,000gタイプ)が3枚付属


保冷バッグセットには、融点+3℃(1,000gタイプ)の保冷剤が3枚付属しています。保冷バッグの内側天面に縫着された専用ネットへ1枚挿入していただければ、+2~+8℃管理の運用が可能です。凍結準備等の運用フローを鑑みて3枚を付属していますが、運用上は凍結した保冷剤1枚の挿入で問題ありません。私たちが実際に行った温度試験では、当該保冷剤1枚(1,000g)の挿入で、+2~+8℃内を14時間以上維持することに成功しています。
(※環境温度+35℃のなか、バイアル瓶の品温+4.8℃で試験開始)

次に、保冷剤の凍結準備についてご説明します。ご使用になる(最低)12時間以上前には、保冷剤を冷凍庫へ投入し、凍結準備を開始してください。冷凍庫は、-20℃設定を推奨します。(-20℃以下での凍結はお控えください)
ご使用になる際は、まず保冷剤を凍結庫から取り出して、完全に凍結していることを確認してください。取り出した保冷剤はすぐに使用せずに、常温環境(凡そ+15~+25℃)に30分間放置します。保冷剤を常温環境に放置することで、冷えすぎた表面の熱(=顕熱)を取り除き、本来の融点である+3℃の冷熱へ戻します。こうすることで、保冷バッグの中にセットしてもバイアルの再凍結を防止することが出来ます。

3.メーカーの底力/短納期対応と安心の納入実績


私たちキラックスは、保冷ボックスに使用するアルミ蒸着生地から生産し、保冷ボックスを設計製造しています。国内における業務用保冷ボックスの数少ないメーカーの1社です。過去納入実績に基づいた圧倒的設計力と経験則をもとに設計製造していますが、生産面においても、複数の拠点において緻密な工程管理を実施し盤石の体制を整えています。通常、ワクチン移送用保冷バッグは即時出荷できるよう在庫を保有していますが、出荷が相次ぎ在庫薄になったとしましても、最短2週間以内には出荷しています。

私たちキラックスの保冷ボックスは、日本赤十字社様や臨床検査会社をはじめ、国立研究所や病床数の多い総合病院の血液科で採用いただいています。メディカル分野では、厳格な温度管理を要求されることも珍しくありませんが、血液や検体の管理温度とその他諸条件をもとに断熱材の厚みや種類を適宜設計することで、その厳格な要件に応えてきました。私たちには、新型コロナウイルスが感染拡大する以前から医療現場を繋ぐ低温輸送に貢献してきた実績があります。これら経験則に基づき設計したワクチン移送用保冷バッグセットは、高い基準で温度試験を繰り返し、その性能を担保しています。安心してお使いいただけるだけの「裏付け」は、メーカーとして長年にわたり保冷ボックス事業に取り組んできた成果であり、今こそ、それをお返ししていく時だと考えています。

4.まとめ

オミクロン株の流行と並行して、ワクチンの2回接種を完了した方のコロナ感染も拡大しています。年末年始の帰省や移動が一因と言って間違いありません。第6波に備え、3回目のブースター接種が急がれるなか、ワクチン移送用保冷バッグの需要も再燃しつつあります。キラックスでは、安心してお使いいただけるモデルナ社対応の保冷バッグセットをご準備しています。日本全国どこへでも配送可能です。当該ホームページ内の問合せフォームからでも、お電話でも結構です。一時保管用/移送用に保冷バッグセットをご検討の全国ご担当者様、是非ともお気軽にお問合せください。

・本社営業部(名古屋)/TEL:052-381-0241
・東京営業所/TEL:03-5439-6334


※1) ファイザー社対応の保冷バッグセット(穴16Φ/バイアル瓶50本格納)もご準備しています
※2) ファイザー社対応のホルダーにも英語と数字が印刷されています


(株)キラックス
ロジスティックスサポート事業部
・本社営業部(名古屋)/TEL:052-381-0241
・東京営業所/TEL:03-5439-6334

・ワクチン移送用保冷バッグの関連コラム①は、こちらから
・ワクチン移送用保冷バッグの関連コラム②は、こちらから
・キラックスホームページで紹介したワクチン関連コラムは、こちらから