外食産業を救う業務用保冷バッグ|業界ナンバー1の高品質と圧倒的設計力

保冷保温ボックスの秘密
2021.12.10

気づけばマスク生活が当たり前の世の中になり、在宅勤務やオンライン会議もすっかりと定着しましたが、師走を迎え、今年こそは職場の仲間や気の置けない友人たちと年忘れのひと時を過ごしたいと、そう考える方も少なくないのではないでしょうか。10月25日、東京都や大阪府で約11か月ぶりに飲食店の営業時間の短縮要請が解除されました。さはされど、今年は以前のように盛大に忘年会を開催しようと考える社会人は少なく、外食消費はまだまだ戻ってきていません。時短要請と酒類提供制限の撤廃で、一定量のニーズは回復したでしょう。ただ、そのニーズは飲食業界を安心させるほどのものではなく、以前のような業績を期待できるものでもありません。食材の高騰や人手不足といった課題も浮き彫りで、外食産業に身を置く企業は、まだまだ我慢を強いられそうです。
先日、日本でもオミクロン株の感染者が確認されました。感染「第6波」への懸念は強く、ワクチンの3回目接種時期を前倒しする動きが連日報道されています。飲食業界の辛抱はまだ当面続くことになるでしょう。飲食業界は多くの人を雇用し、多くの人の生活の基盤となってきました。これからもそうです。ですから、この状況下にあっても、企業は利益を出さなければなりません。各企業が市場の活性化による業績の回復を狙い、新たな取り組みを打ち出していますが、私たちキラックスは、これまでお世話になってきた飲食業界にどうすれば恩返しが出来るのか、低迷期からの脱却を待つ飲食業界をどのようにサポートしていけるのか、思いを巡らせました。ですが、行き着く答えは一つでした。物流コスト圧縮の一助です。コロナ禍で逼迫する以前より各企業が取り組んでいた改善テーマではありますが、コストを抑えた配送方法の見直しに、私たちキラックスは、資材でお手伝いをさせていただきます。物流コストの節減・軽減・削減・低減。なぜ保冷バッグがコストダウンに貢献出来るのか。今回は、その可能性をお伝えしてまいります。

―目次―
1.置き配での需要増「真空断熱材入り高性能保冷ボックス」
2.積載効率アップ「オリコンと嵌合する保冷ボックス」
3.小分けにして3ヶ搭載「カゴ車用保冷ボックス」
4.まとめ

1.置き配での需要増「真空断熱材入り高性能保冷ボックス」


通常、押出発泡ポリスチレンフォームの30~50mm厚を用いて保冷ボックスを製作することが一般的ですが、さらに1ランク上の「真空断熱材入り高性能保冷ボックス」をご紹介します。交通量が少ない深夜~早朝にかけて店舗配送する場合、店舗が施錠されておりバックヤードに置き配(納品)することも少なくありません。屋外であれば、空調が利いておらず、店舗スタッフが出勤してくるまで置き配した食材は外部環境に晒されることになります。冷凍食品やアイスであれば、置き配してからスタッフが冷凍設備に移してくれるまで無電源状態で-18℃以下を維持しなければなりません。せっかく置き配(納品)しても簡単に融けてしまうようでは意味を成しませんから、ドライバーが店舗の鍵を預かり、店舗内の冷凍設備へ格納するところまでを一連の納品作業とされている物流会社も少なくないと聞きます。ところが、汎用的な保冷ボックスよりも断熱性能に優れる「真空断熱材入り高性能保冷ボックス」で置き配すれば、ドライバーはただ置き配を繰り返すだけで納品作業を終えることが出来ます。配送先の店舗にその日の食材をドロップ納品する、それだけでいいのです。こうすることで、ドライバーに課せられていた店舗到着後の付帯作業を削減し、労力も時間も節減することが出来ます。

では、このことがコストダウンにどう活きてくるのでしょうか。ドライバーに課せられた付帯作業を削減できれば、時間に余裕が生まれます。1車輌でまわれる店舗数を増やすことで、手配する車輌の数とドライバーの数を減らすことが出来ますから、物流コストの低減を実現することが出来るというわけです。仮に、従来1日あたり10台手配していた車輌が5台で済むとなれば、月間にして最大150台ほど車輌を削減出来ます。年間にして凡そ1,800台の車輛削減は、物流コスト圧縮の貢献度も顕著なものと言えるでしょう。

2.積載効率アップ「オリコンと嵌合する保冷ボックス」


物流に携わった方なら誰しもが聞いたことのあるオリコン。最近では、人気ファッションブランドがロゴ付きのオリジナルコンテナーとして販売しているため、一般家庭でも使用される機会が増えているようです。このオリコンの最大の利便性というのは、メーカー・型式・内容積(サイズ)を問わず、どのタイプでも積み重ねられる点にあります。幅方向(W)と奥行方向(D)が規格化されているため、どのメーカーのどの型式でも、ほぼ近しいサイズ設計となっています。内容積に応じて変わるのは高さ(H)のみ。同じサイズ同士はもちろんのこと、サイズ違いのオリコン同士でもスタッキング出来るというところに使い勝手の良さがあります。ところが、オリコンと保冷ボックスを一緒に輸送する場合、保冷ボックスはオリコンの上に積み重ねられないため、積載効率が上がらず、作業性も落ちていました。実は、そのようなご相談をいただく機会は少なくなく、キラックスでは、オリコンと嵌合する保冷ボックスをご提案することで課題解決を目指しています。

では、このことがコストダウンにどう活きてくるのでしょうか。物流の最前線には、人手による積み下ろし作業が必ず存在します。そして、どれだけの物量を1台の車輌に積み込んで一度に輸送できるのか、このことをどの物流会社も考え続けています。言わば、終わりなきテーマなわけですが、何故、完全解決の見えないゴールをどの物流会社も追い求め続けるのか。それは、今より少しでもコストを抑えたいと願って止まないからだと思います。利益を追求するため、現状のコストを如何にして抑えるか。そのために効率の改善に着手する。積載効率がアップすれば、1台の車輌により多くの物量を搭載出来るわけですから、手配する車輌の数もドライバーの数も今より少なくて済むことになります。多くの都心の店舗は、バックヤードも狭く、納品スペースにさほどの余裕もありませんから、配送先の店舗でも嵌合性が省スペース化にひと役買ってくれています。一見、小さな課題解決に映るかもしれませんが、カバーする店舗数が多ければ多いほど、配送する食材が多ければ多いほど、オリコンと保冷ボックスの嵌合性は大きなソリューションとなるはずです。

3.小分けにして3ヶ搭載「カゴ台車用保冷ボックス」


従来はカゴ台車の内側に大型サイズの保冷ボックスを装着して、カゴ台車全体を丸々とカバーしていましたが、それでは、内容積が大きすぎるため温度コントロールが難しいという懸念がありました。カゴ車全体ではなく、小分けに3ヶの保冷ボックスを搭載することで、冷媒の投入量を抑え、尚且つ、長時間配送を可能にしました。保冷ボックス1ヶあたりの内容積を小さくすることで、ボックス内の温度推移を緩やかにしたのです。

従来よりも楽に温度管理することが出来れば、冷凍車を使わざるを得なかった配送を冷蔵車(もしくは常温車)へ切り替えることが出来るようになるかもしれません。また、大量のドライアイスを投入せざるを得なかった配送においては、使用するドライアイスの量を減らすことも実現可能になります。お使いのマテハン機器に対して、どの程度のサイズ感で保冷ボックスを合わせれば良いのか。ランニングコストの節減を見据え、私たちは「ちょうどいい」設計で保冷ボックスをご提案させていただいています。

4.まとめ

ご承知のとおり、保冷ボックスは無電源です。移動式冷蔵庫のように冷風が吹き出すわけではありません。保冷ボックスの良し悪しを計るのは、「輸送する貨物の初期温度をどれだけ維持できるか」にあると考えています。そのため、私たちは普段から、配送条件や配送時間、そして管理温度を伺いながら基本設計を行っています。ですが、それ以前に大事にしていることがあります。それは、いつもユーザー目線でいることです。機能十分な保冷ボックスを提供するだけではなく、保冷ボックスの運用に伴走し、改善点はないか?修理は必要ないか?本当に役に立っているか?を気にしています。配送シーンや環境条件に合わせた実績は相当数。圧倒的設計力で、課題解決をお手伝いしてまいります。物流コスト圧縮をご検討のユーザー様、是非、お気軽にご相談ください。

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