野菜の留置き納品!保冷のプロが教える鮮度を保つ方法。

野菜は鮮度が命です。しかし、お店に配達された野菜がそのまま長時間放置されていれば、残念ながら鮮度は落ちてしまいます。そんな野菜の留置きも温度管理をすることにより、鮮度を保つことができます。
キラックスは、その問題を解決すべく方法を知っている温度管理のプロ集団。それでは、その方法をお伝えさせていただきます。

-目次-

    1. 1.留置き納品の背景
       1-1.留置き納品の需要が高まった理由とは
       1-2.理由1:感染リスクを軽減できる
       1-3.理由2:物流の2024年問題にも貢献
      2.野菜の留置き納品で必要なポイント
       2-1.種類によって異なる管理温度
       2-2.それぞれの野菜の管理温度
       2-3.一般的な留置き納品方法
      3.プロが教える留置き納品で野菜の鮮度を保つ方法
       3-1.留置き納品には業務用保冷ボックスの活用を
       3-2. 製品のご紹介
      4.まとめ

      1.留置き納品の背景

       

      新型コロナウイルスや物流の2024年問題など時代の流れによって、留置き納品がよりスタンダードになっています。野菜を留置き納品するために必要なポイントをお話する前にまずは留置き納品の需要が高まった背景についてご説明します。

      1-1.留置き納品の需要が高まった理由とは

      留置き納品とは、トラックのドライバーや宅配便の配達員が、荷物を直接荷受人に渡すことではなく、無人の店舗の外や個人宅の玄関先に荷物を留置きする配送方法のことです。ここ数年で留置き納品の需要が高まった理由は主に二つあります。

      1-2.理由1:感染リスクを軽減できる

      留置き納品の需要が高まった1つ目の理由としては、コロナ禍の影響で人と人が接触することによるリスクが懸念されるため。荷物の手渡しや、サインの受け取りによるウイルスの感染を回避するため、留置き納品の需要が高まりました。

      1-3.理由2:物流の2024年問題にも貢献

    2. 2つ目の理由は、物流の2024年問題によるドライバー負担の軽減に寄与できることが挙げられます。政府の働き方改革関連法により、ドライバーの時間外労働の上限が適応され、
      ドライバー不足が発生。より効率のよい配送が必要になっています。その点、留置き納品を活用した場合は、荷受人が不在でも、荷物を配達完了できるので、再配達の必要が無
      くなります。
      また、業務用配送でも荷受人が不在であっても配達を完了できることで、夜間や早朝など交通量の少ない時間帯での配送など、自分サイドのスケジュールで行えるため業務の時
      間短縮ができます。
      以上の様に、留置き納品は物流の2024年問題の対策にもなります。

      2.野菜の留置き納品で必要なポイント

    3. 野菜を留置き納品するのに必要なポイントは、ズバリ温度管理!それでは、野菜の温度はどのように管理すればよいのでしょうか。

      2-1.種類によって異なる管理温度

      アメリカの農産省は、系統的な研究による各野菜の最適な保存温度や保存湿度について発表しています。これによりますと、多くの野菜の最適な保存温度は0℃前後とされていま
      す。キャベツやニンジン、たまねぎといった野菜は、実際に0~5℃が最適な保存温度です。
      しかしながら、キュウリやスイカなどのウリ科の野菜や、ナスやトマトなどのナスカの野菜には低温障害があるので、保存温度は7~8度が最適とされています。

      2-2.それぞれの野菜の管理温度

      野菜は、品質変化の速度がとても大きく、葉野菜や根菜など品目ごとに品質特性や品質変化特性の違いが大きいという特徴があります。野菜の品質を保持するためには、その品
      目ごとに最適な管理温度が必要です。
      それぞれの野菜の管理温度については、こちらをご覧ください。 ⇒野菜・果実類の性質と貯蔵条件(https://horeihoon-box.com/column/1718/)

      2-3.一般的な留置き納品方法

      次に、留置き納品の方法をご紹介します。個人宅の場合、春夏は発泡スチロール箱に蓄冷剤を入れて納品されています。秋冬の涼しい季節はダンボール・または発泡スチロール箱
      で納品されるケースが多いようです。
      業務用では、蓄冷剤を使用して、折畳みコンテナに入っている場合や、カゴ台車に積まれて留置き納品されています。蓄冷剤を使用しているとはいえ、どちらの場合も店舗の外
      で、温度管理がなされているとは言いづらい場合が多いです。

      3.プロが教える留置き納品で野菜の鮮度を保つ方法

      それでは、どのように留置き納品をすれば野菜の鮮度を保つことができるのでしょうか?保冷のプロである弊社が温度管理のノウハウをお伝えいたします。

      3-1.留置き納品には業務用保冷ボックスの活用を

      これまでお伝えしてきたように、野菜の鮮度を保つためには温度管理が重要になります。そのためには、保冷ボックスの活用をご提案いたします。
      弊社では、サイズ、断熱材、蓄冷剤などを検討し、野菜に合わせた保冷ボックスをカスタマイズすることができます。
      例えば、トマト・ナス・オクラなどの貯蔵温度7~10℃(野菜・果実類の性質と貯蔵条件(https://horeihoon-box.com/column/1718/参照)の場合、内容量70Lのネオシッパーで冷媒を3.5kg使用しますと、8時間8.8℃を保つことができます。その他の断熱材を使用した場合や詳しい条件など、下記の表に記載されていますのでご参考にして下さい。
      参照:『キラの巻Vol3』P5

      3-2.製品のご紹介

      野菜の留置き納品の製品の1例をご紹介いたします。
      こちらのタイプは、野菜を入れたコンテナを数段に積みドーリー台車での配送した場合の、留置き用の保冷ボックスの例です。断熱材は押出法発泡ポリスチレンフォームを使用したハードタイプ。前面の扉を跳ね上げて、荷物を降ろすことも無く、ドーリー台車ごと留置き用の保冷ボックスに挿入できるタイプです。

      4.まとめ

      世の中の状況の変化により、いろいろな物・事が変化していきます。
      留置き納品もその一つで、人との非接触で荷物を送り届けるという事です。
      キラックス、ロジスティックスサポート事業部は定温物流機器の製造・販売を通して、コロナ禍や物流の2024年問題の解決にお役に立ちたいと願っております。
      お気軽にお問い合わせください。温度管理のプロがその方法や製品をご提案させていただきます。

       

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