常温倉庫で冷凍食品保管を可能にする方法とは!?

温度管理のヒント
2023.07.20

・冷凍食品の適切な温度管理って?
・常温倉庫で冷凍食品を保てるの?

そんなお悩みを抱えた方、ご安心ください!
株式会社キラックスでは長年にわたり冷凍食品の温度管理を解決してきました。
この記事では、保冷ボックスを使用した冷凍食品の適切な温度管理と常温倉庫で冷凍食品を保管する方法について解説します。
常温倉庫で新たに冷凍食品の保管をしたい方や、中継拠点は常温倉庫しかない方、たまに冷凍食品を保管する必要がある方など、特別な冷凍設備は必要ないかもしれません。
この記事をお読みいただければ、保冷ボックスを使用して常温倉庫で冷凍食品を保管する方法がお分かりいただけます。

■目次■
1.冷凍食品の適切な保管温度
1-1.冷凍食品とは?
1-2.冷凍食品の保管温度とは?
2.常温倉庫で冷凍食品を保管する方法
2-1.保冷ボックスで温度管理する方法とは?
2-2.具体的な例
3.冷凍食品保管の解決策
3-1.キラックスとしての解決策
3-2.キラの巻を是非問合せ下さい
4.まとめ

1.冷凍食品の適切な保管温度

1-1.冷凍食品とは?

今や調理に欠かせない冷凍食品。どのような調理システムに置いても冷凍は外せないプロセスになっています。
その発展のきっかけは1964年の東京オリンピックでした。
選手村で供給する食料が膨大で、一気に購入すると一般家庭にも影響を及ぼすことから、多くの食材を確保して、効率よく食事を提供できるようにと冷凍食品の発展が進みました。

1-2.冷凍食品の保管温度とは?

冷凍食品の保管温度は、2つの考え方があります。
一般社団法人日本冷凍食品協会が定めた冷凍食品自主的取扱基準では-18℃以下とされていますが、食品衛生法では-15℃以下と示されています。
違いとしては、味のおいしさまで守る温度が-18℃以下で、食品の安全を守る(有害微生物が繁殖しない)温度が-15℃です。
-15℃以下か-18℃以下、どちらで管理するかは企業方針次第となります。

2.常温倉庫で冷凍食品を保管する方法

基本的に冷凍食品の倉庫保管は、冷凍倉庫で保管されています。
しかし、今ある常温倉庫で新たに冷凍食品の保管を行う場合や、中継拠点は常温倉庫しかないなど、常温倉庫で冷凍食品を保管しなければいけない場合は多くあります。
その際、常温環境であっても、保冷ボックス×冷媒で温度管理が可能です。

2-1.保冷ボックスで温度管理する方法とは?

保冷ボックスで温度管理する際、基本的に、冷媒(蓄冷剤かドライアイス)を投入します。
環境温度や管理時間、内容量などで冷媒が必要ない場合もありますが、夏場の外気温や長時間保管の場合、冷媒を使用しないと温度管理が難しくなります。
キラックスでは熱解析シミュレーションソフトで、おおよその冷媒必要量を計算できます。
無駄のない適切な冷媒量での温度管理を提案いたしますので、ご安心ください。

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2-2.具体的な例

冬期常温倉庫で冷凍食品を8時間保管する際の温度事例について紹介します。
こちらの温度事例は、保冷ボックスの中にドライアイスを入れることで常温倉庫での冷凍食品保管を実現しています。
-10℃以下での温度管理を想定した温度事例のため、-18℃以下で保管するためにはドライアイスの量を調整する必要があります。
断熱材の種類や厚みによって、ドライアイスの必要量が変わっていることが分かります。

3.冷凍食品保管の解決策

冷凍倉庫であれば冷凍食品を温度管理できますが、定温物流容器を使えば、常温倉庫で冷凍食品の温度管理が可能です。

3-1.キラックスとしての解決策

季節によって冷凍食品の取扱量が変わることや、ほとんど常温品を保管しているがたまに冷凍食品を保管する必要があるなどの場合、必ず冷凍倉庫を準備しなければいけないわけではありません。
キラックスでは、特別な設備を準備するのではなく、保冷ボックスで冷凍食品の保管を行い、倉庫保管の可能性を広げる手助けができればと考えています。

3-2.キラの巻を是非問合せ下さい

温度管理のプロである私達は、定温輸送事例集「キラの巻」を作成しています。
今回ご紹介した冷凍食品の冬期常温保管の温度事例以外にも「キラの巻」には、様々な温度事例が掲載されています。是非一度、お問い合わせください。

4.まとめ

常温倉庫で冷凍食品を保管することは、決して簡単なことではありません。
しかし、保冷ボックスと冷媒(蓄冷剤orドライアイス)を掛け合わせて、温度管理ができることも事実です。
保冷ボックスのサイズや仕様は自由に設計が可能です。
お客様の必要としている温度管理に保冷ボックスでお応えします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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