ドーリー台車の保冷カバー。その種類と選び方をお教えします。
物流現場において、コンテナや段ボールなどの小型重量物の移動に「ドーリー台車」が使用されています。ドーリー台車のサイズや形はさまざまであり、配送する荷物や量によっても使用するアイテムが異なります。また、保冷品を運ぶ場合は、ドーリー台車用の保冷カバーの使用がおすすめです。
・ドーリー台車の保冷カバーってどんな種類があるの?
・ドーリー台車専用の保冷カバーの価格は?
・保冷カバーをつけたドーリー台車の使い方が知りたい
こんな悩みを抱えている方、必見!
キラックスは保冷カバーを生産し始めて30年以上の実績、ノウハウがあります。
この記事をお読みいただければ、ドーリー台車で冷蔵品を運ぶための、とても有効な方法がお分かりになると思います。
目次
1.ドーリー台車とは?
1-1.ドーリー台車のメリット
2.折り曲げ式のM-GTタイプ
2-1. M-GTタイプは外から被せる種類
2-2.スーパーの配送や物流倉庫で活躍中!
2-3. M-GTタイプの使用上の注意点
3.スライド式のL-Sタイプ
3-1.L-Sタイプは下から伸びる種類
3-2.スーパーの重量物の配送や冷凍倉庫で活躍中!
3-3. L-Sタイプの優れた性能
4. 2つの保冷カバーの違い
4-1.価格の比較
4-2.使い方の比較
5.まとめ.
1.ドーリー台車とは?
物流業界におけるドーリー台車は、手押し部分が無い台車・搬送機器のことをいい、オリコンや重量物の移動などに使います。比較的小型で重い荷物をまとめて運ぶのに適しています。ドーリー本体には動力がないので作業者が押すなどして積載物を運搬・移動に用います。
1-1ドーリー台車のメリット
ドーリー台車は通常の台車と異なり手押し部分が無い代わりに、四輪の車輪が自由に回転するので旋回性に富んでいるという特徴があります。そのため、せまいスペースでの搬送に便利です。また、持ち手が無く構造がシンプルなため、未使用時にはかさばらずに重ねて保管しやすいのもメリットです。収納スペースに困らない点もうれしいです。
こういったメリットがあるため、 「ある程度重さのある物を段ボールや折りたたみコンテナに詰めて運ぶ」など、の 小型重量物を搬送の業務が発生する場所では、ドーリー台車の活用が業務効率化や作業員の負担軽減に役立ちます。
2.折り曲げ式のM-GTタイプ
小型重量物の配送に便利なドーリー台車ですが、要冷品を運ぶ際には専用保冷カバーの使用をおすすめしています。ドーリー台車専用に開発された保冷カバーを活用することで、管理温度を維持したままの輸送が可能に。ドーリー台車の搬送に適した保冷カバーをご紹介いたします。
まずは、M-GTタイプです。『GT』は、英語のgable topのことで、家の屋根のような形状を意味し、頂上部がこのような形状をしています。
また、M-GTはキラックスの特許取得商品となっています。
2-1. M-GTタイプは外から被せる種類
M-GTタイプはドーリー台車に積載した折畳みコンテナや段ボールに、外から被せる種類です。側面のファスナーを開き、荷物を収納した後、上部の荷物の無い部分を折り曲げ、面ファスナーで固定します。荷物の高さに合わせて調節できますので、無駄なスペースを無くし、保冷効果を高めます。
また、被せる形から分かる通り、底面を省いた設計となっています。底面を省くことでコストカットに努めており、他の製品よりもリーズナブルな価格で提案しています。
2-2.スーパーの配送や物流倉庫で活躍中!
M-GTタイプは、スーパーのバックヤードや物流倉庫などで活躍しています。
使われている理由としては、脱着方法が簡単なことやコンパクトに折り畳むことができる点が挙げられており、取り扱いが簡単なところです。
2-3.M-GTタイプの使用上の注意点
しかしご使用にあたり、注意していただきたいところがございます。このM-GTは底の部分が無いので、底が網状のコンテナや枠状のドーリー台車では、どうしても冷気が下から流出してしまう懸念がありますので、ご注意をお願いいたします。
3. スライド式のL-Sタイプ
ドーリー台車の搬送に適した保冷カバー。次にご紹介しますのは、L-Sタイプです。
L-Sとは、L型(上の蓋が開閉する型式)が、上下にS(スライド)して、容量を調節する形状の保冷カバーのことです。
こちらのL-Sタイプも、キラックスの特許取得商品となっています。
3-1. L-Sタイプは下から伸びる種類
L-Sタイプはドーリー台車に設置した後に荷物を積載します。荷物積載後に、その荷物の高さに合わせて保冷カバーをスライドさせ、蓋を閉じます。
通常の保冷カバーと異なり、上部の無駄なスペースを無くし、保冷効果を高めます。
3-2.スーパーの重量物の配送や冷凍倉庫で活躍中!
L-Sタイプは、お肉や冷凍品などの配送で活躍しています。
使われている理由としては、断熱効果が高いことと、形状がしっかりしているため重量物のドーリー台車配送に適しているためです。
3-3. L-Sタイプの優れた性能
このL-Sタイプは前出のM-GTタイプとは異なり、底の部分が設置されていますので、冷気が底部分から流出する恐れがありません。保冷性能はより優れていると言えます。
4.2つの保冷カバーの違い
2つの保冷カバーをご紹介させていただきましたが、その違いは何でしょう?
4-1.価格の比較
M-GTタイプは保冷カバーでは珍しい4面体です。そのため使用する材料が少なくなり、コスト的なメリットがあると言えます。
一方L-Sタイプは保冷ボックスが複数段、積みあがった状態です。材料の使用量はM-GTタイプよりも多くなりますので、コスト的にはM-GTタイプよりも割高になります。ですが、M-GTタイプは被せる形となっているため、底面から冷気が漏れ出る可能性があります。なので、保冷性能についてはL-Sタイプが勝っています。
4-2.使い方の比較
M-GTタイプ、L-Sタイプともに荷物に合わせて高さを調整できます。荷物を降ろしたあとは、両タイプとも折り畳むことができますので、省スペースを確保することができます。大きな違いは、やはり底があるのか無いのかという事になります。簡易的に使用するのであればM-GTタイプを、保冷性能を重視する場合にはL-Sタイプをと、目的に応じて選ぶことをお勧めします。
5.まとめ.
今回は、ドーリー台車用の保冷カバーをご紹介しました。このように、保冷カバーを活用することで、ドーリー台車での保冷品の配送が可能になります。配送する荷物の容量に合わせて高さを調節しすることにより、保冷効果を高めることができます。また、折り畳むことにより保管のためのスペースが少なくてすみ、コスト削減に貢献するアイテムとしてご活用いただければと思います。
キラックスは保冷ボックス・保温ボックスの製造販売メーカーです。温度管理のプロであるキラックスがお客様のご要望をお伺いし、1個からでもご希望の製品を提供させていただきます。
その他保冷ボックス・保温ボックスも取り扱っておりますので、是非お気軽にお問い合わせください。お客様からのお問い合わせをお待ちしております。
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