常温トラックで冷蔵品を運ぶ方法があるんです!
2024年問題の働き方改革関連法により、2024年4月以降にドライバーの時間外労働が年間960時間までに制限されることで、ドライバー不足がより深刻化します。
関連記事:物流2024年問題への対策一緒に取り組みませんか?
ドライバー不足の解決策の一つとして、トラック台数を減らすことが挙げられます。
いままで常温・冷蔵・冷凍、それぞれのトラックを手配していたお客様が、弊社の保冷ボックスを使用することで、3温度帯すべての商品を常温トラック1台で配送することができるようになり、ドライバー不足に歯止めをかけました。
「冷蔵とチルドとパーシャルって何が違うの?」
「常温トラックで冷蔵品を運ぶ方法があるの?」
そのような声をよくお聞きします。
そんな悩みを抱えた方、ご安心ください。
キラックスでは2024年問題解決に向け、保冷ボックスを活用した配送方法の見直しに携わってきました。
今回の記事では、常温トラックでの冷蔵品配送に焦点を当て、冷蔵品の鶏肉や牛乳を例に挙げて、常温トラックでの冷蔵品配送をご紹介します。
この記事をお読みいただければ、常温トラックで冷蔵品を配送する方法がお分かりいただけます。
■目次■
1.冷蔵品の適切な保管・輸送温度
1-1.冷蔵とチルドとパーシャルって?
1-2.冷蔵品の輸送温度
2.冷蔵品を常温トラックで運ぶ方法
2-1.温度管理の具体例_鶏肉
2-2.温度管理の具体例_牛乳
3.まとめ
1.冷蔵品の適切な保管・輸送温度
1-1.冷蔵とチルドとパーシャルって?
JAS法の食品保存基準において冷蔵は10℃以下、冷凍は-15℃以下と規定されており、一般的な冷蔵庫の冷蔵室は5℃程度、冷凍室は-18℃程度になっています。
しかし、冷凍する場合、調理時に解凍する必要があり、解凍時に品質が落ちるデメリットがあることから、中間温度の「チルド」や「パーシャル」が普及しました。
「チルド」は、0℃付近と規定されており、凍結寸前の温度まで冷却するくらいで、
「パーシャル」は、-3℃付近と規定されており、半凍結状態まで冷却することを言います。
1-2.冷蔵品の輸送温度
通常、冷蔵品は冷蔵トラックで運ばれています。
物流で使用される冷蔵トラックの温度は約5~-3℃となっており、トラックの種類にもよりますが、冷蔵帯~パーシャル帯までを管理できるような温度設定になっています。
ただ、大葉など傷みやすい食品は、簡易的な保冷シートを被せたり、包んであげたりすることで冷やし過ぎない工夫が必要となります。
2.冷蔵品を常温トラックで運ぶ方法
キラックスの保冷ボックスを使えば、常温トラックも冷蔵品輸送が可能で、蓄冷剤と組み合わせることで、より温度管理がしやすくなります。
鶏肉と牛乳の2種類の冷蔵品を例に挙げてご説明します。
2-1.温度管理の具体例_鶏肉
常温トラックで冷蔵品の鶏肉を6時間配送する際の温度事例についてご紹介します。
こちらの温度事例は、カゴ車と保冷カバーを組み合わせた中に0℃の蓄冷剤を3kg入れることで、常温トラックでの6時間配送を実現しています。
30℃の常温トラックでも保冷カバーと蓄冷剤でしっかり6時間温度管理できていることが分かります。
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2-2.温度管理の具体例_牛乳
次に常温トラックで冷蔵品の牛乳を8時間配送する際の温度事例委ついてご紹介します。
こちらの温度事例も、カゴ車と保冷カバーを組み合わせた中に0℃の蓄冷剤を5kg入れることで、常温トラックでの8時間配送を実現しています。
30℃の常温トラックでも保冷カバーと蓄冷剤でしっかり6時間温度管理できていることが分かります。
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3.まとめ
2024年問題の働き方改革関連法により、2024年4月以降にドライバーの時間外労働が年間960時間までに制限されることで、ドライバー不足がより深刻化する前に、トラック台数を1台でも減らせるように常温トラックでの冷蔵品輸送を検討してみませんか?
定温物流容器のメーカーとして、温度管理で2024年問題解決の一助となれるよう、ご提案させていただきます。
また、今回ご紹介しました鶏肉と牛乳を常温トラックで輸送する温度事例は、定温輸送事例集「キラの巻」に載っています。他にも冷凍品やお弁当、薬品など様々な温度事例が載っているので、是非一度、お問合せ下さい。
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