意外と知らない!?ドライアイスを処理する際の4つのNG行動とは?
そもそもドライアイスってなに?
ドライアイスの正しい取り扱い方がわからない…
使い終えたドライアイスってどうやって処理すればいいの?
そんなお悩みを抱えた方、ご安心ください!この記事では、知っているようで意外と知らないドライアイスについての知識と、正しい処理の仕方について解説します。
私たちの生活の中でも身近な存在のドライアイスですが、ひとつ取り扱いを間違えると大変な危険を伴い、大きなけがに繋がる可能性があります。そこで今回は、安全にドライアイスを扱う上での絶対にしてはいけない4つのNG行動をご紹介します。
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■目次■
1.ドライアイスについて知ろう!
1-1ドライアイスってなに?
1-2ドライアイスってどうやって保存するの?
2.ドライアイスを処理する時にやっていけない事は?
2-1【NG行動1】密閉させる
2-2【NG行動2】素手で触る
2-3【NG行動3】お湯をかける
2-4【NG行動4】シンクに流す
3.ドライアイスの正しい処理の方法とは?
3-1容器の中で放置する
3-2野外に放置する
3-3水の中に入れる
4.まとめ
1.ドライアイスについて知ろう!
1-1ドライアイスってなに?
アイスやケーキを買った時に必ずと言っていいほどついてくるドライアイス。保冷ボックスに入れて保冷性能を高めることにも使われていますが、その正体を知っていますか?
それはズバリ、『固体になった二酸化炭素』なんです!
二酸化炭素は気体ですが、そこに圧力をかけることで液体に変化します。その液体を急速に大気に放出すると、気化熱で一瞬にして固体になります。その固体化したものを固めたのがドライアイスです。
1-2ドライアイスってどうやって保存するの?
ドライアイスは常温の場合、1Kgあたり約2~3時間持つとされています。さらに持たせるには布や新聞紙で包んだ上で、保冷ボックス等の容器の中に入れることで長時間の保存が可能となります。保冷ボックスを使えば冷気を逃がさず、自らの冷気で保冷をする事ができ、昇華スピード(気体が液体になる速さ)を抑える事ができるからです。
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2.ドライアイスを処理する時にやっていけない事は?
2-1.【NG行動1】密閉させる
ドライアイスを密閉した容器に入れるのは大変危険です。ドライアイスは固体から気化する際、なんと体積が約750倍に膨張するため、密閉をすると容器が破裂してしまう恐れがあります。また、ごみ袋などに直接入れて口を塞ぐと同様に膨張して破裂してしまう可能性がありますので、絶対にやめましょう。
2-2.【NG行動2】素手で触る
意外とやってしまいがちなのが、ドライアイスを素手で触ってしまうことです。
ドライアイスはマイナス79℃の超低温なので、素手で触ると凍傷を起こしてしまう恐れがあります。どうしても触らなければいけない場合は、乾いている皮手袋を着用するようにしましょう。
2-3.【NG行動3】お湯をかける
ドライアイスがなかなか溶けないからといってお湯をかけるのは絶対にNGです。
お湯を100℃だとすると、ドライアイスとの温度差は179℃にもなります。お湯をかけると、急激な温度変化によって一気に気化してしまい、大量の二酸化炭素が発生します。熱湯とドライアイスが飛び散り、大変危険ですので、絶対にお湯をかけてはいけません。
2-4.【NG行動4】シンクに流す
ドライアイスを簡単に処理できると思ってシンクの中に入れてはいけません。
排水溝に入れる際、シンクの素材によってはシンクが破裂してしまう恐れがあるからです。シンクの素材であるステンレスや排水溝で使われている素材の塩化ビニルは急激な温度変化によって破損する恐れがあります。
3.ドライアイスの正しい処理の方法とは?
3-1.容器の中で放置する
保冷ボックスや発泡スチロールなどの容器に入れてそのままにしておけば、数時間で自然になくなります。その際、小さい子供が容器を空けてしまうことがないよう、置き場所には十分注意してください。
3-2.野外に放置する
ドライアイスを屋外の玄関先や、庭、ベランダに置いておけば換気をする必要もなく自然に溶けてなくなります。この場合に気を付けたいのが、雨が降ってきてしまうと白い煙が大量に発生してしまい、近所の人に火事だと思われてしまいます。また、ドライアイスの成分の中には蚊が寄ってきやすいといった性質があるため、夏場は特に注意してください。
3-3.水の中に入れる
ドライアイスを早く処理したい場合は、洗面器やボウルに水を貼って中に入れます。
白い煙がモクモクと出て早く溶かすことができますが、部屋の中は必ず換気をしてください。ドライアイスの煙が部屋の中に充満すると、二酸化炭素中毒の恐れがあり大変危険です。
4.まとめ
ドライアイスは正しく使用すればとても便利ですが、取り扱い時に注意が必要であり、特に使い終えた後の処理の方法を間違えると大変危険なことがお分かり頂けたと思います。
キラックスでは保冷ボックスだけでなく、ドライアイス等の冷媒に関する知識も豊富なスタッフが必要量やコスト計算といった専門的なアドバイスも行っています。
ご購入を検討の際は、ぜひご相談ください 。
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